資金繰り表の作り方|個人事業主が最初に確認する3つの数字
資金の見通しノート(商品販売者)|2026年9月23日
「売上はあるのに、支払日前の残高が気になる」。そんなときは、売上を集計する表とは別に、お金が実際に入る日・出る日を並べます。資金繰り表は、その時間差を確認するための表です。
参考:日本政策金融公庫「創業の手引」資金繰り。以下の手順・数値例は当ショップが作成したものです。
1. 集計開始日の直前に、いくらあるか
まず、対象にする事業用口座と現金を決めます。10月1日から表を作るなら、その直前時点の残高を通帳や取引明細と照合します。まだ入金されていない売掛金は、開始残高には足しません。
複数の口座を合計して管理する場合、対象口座同士の振替は合計のお金を増減させません。同じ振替を「入金」として足すと、使える資金を多く見積もってしまいます。
2. いつ入って、いつ出るか
売上日や請求書の発行日ではなく、口座にお金が動く予定日で並べます。カードで購入したものは、購入日と口座引落日を混同しないようにします。
| 確認するもの | 表に入れる日付・金額 |
|---|---|
| 売掛金 | 実際の入金予定日と入金予定額 |
| 外注費・仕入れ | 支払期日と支払予定額 |
| カード代金 | 口座の引落日と請求確定額 |
| 税金・年払い費用 | 原資料で確認した支払日と金額 |
| 借入の返済 | 元本・利息を含む実際の支払額 |
税額や返済額をこの表で計算するわけではありません。通知書・返済予定表などで確認した金額を使います。生活費として事業用口座から引き出す予定も、対象残高が減るので出金として把握します。
3. 途中でいちばん少なくなる残高はいくらか
その日の終了残高 = 前日の終了残高 + 当日の入金 − 当日の出金
開始残高80万円、外注費28万円なら52万円。そこに制作代金50万円が入れば102万円です。
この計算を日付順に続けて、最低残高を確認します。月末にお金が残っていても、その前に支払いが集中している場合があります。
最初に避けたい、3つの二重計上
- 開始残高に含まれる過去の入金を、将来の入金として再び加える。
- 予定の明細を残したまま、実績の明細を追加する。
- 同じカード利用を、購入日と引落日の両方で出金にする。
まず通常の予定を確認し、その次に入金が遅れる条件と比べます。毎週の更新は週次確認の手順を使うと、見直す場所が明確になります。